令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

内閣府 男女共同参画局が実施した結婚に関連する調査結果が発表されています。以下のリンクから報告書がご確認いただけます。

令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書 調査結果<PDF>


結婚に対する意識で特に参考になる部分をピックアップしてみました。お読みいただくことをお勧めいたします。

《 調査報告書一部抜粋 》


<目次>


■今後の結婚願望(独身者対象)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

女性の結婚願望については、「結婚意思あり」は20代で64.6%、30代で46.4%。40代では「結婚意思あり」が 31.7%、「結婚意思なし」が31.4%とほぼ同程度。50代以上では、「結婚意思なし」が5割を超える。 ・男性では、「結婚意思あり」は20代で54.4%、30代で46.4%、40代で36.0%。50代以上では、「結婚意思な し」が4割弱と、同年代女性より低く、一方で「結婚意思あり」は2割強であり、同年代の女性に比べると高い。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用
出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・離婚・死別経験がある女性の結婚願望について、前ページの「離婚・死別経験がない独身の女性※」の数 値と比較してみると、「女性40代」では「結婚意思なし」が43.2%(※経験がない40代女性31.4%)、50代以上も 同様の傾向となっており、40代以上の女性においては、「離婚・死別経験がある女性」の方が、「結婚意思な し」の割合が高くなっている。 ・一方、「離婚・死別経験」がある男性・ない男性で比較してみると、「男性40代」では「結婚意思あり」が39.1% (※経験がない40代男性36.0%)、50代以上でも2~3割と、「独身者(結婚経験なし)」と同様の傾向であり、「結 婚意思あり」の割合は、「離婚・死別経験」の有無でそこまで大きな違いは見られない。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■各ターニングポイントにおける理想の年齢と現実


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

【理想の年齢】

最初に結婚する年齢は、「女性」26.1歳、「男性」28.0歳に対し、最初の結婚時の配偶者の年齢も、「女性(夫 の年齢)」は28.3歳、「男性(妻の年齢)」は26.2歳となった。第一子を持つ理想の年齢は、男女ともに、最初の 結婚時の年齢から+2歳ほど足した年齢で、女性は27.8歳、男性は29.9歳。 ・自分が「この年齢までは働きたい」と思う理想の年齢は、女性で53.8歳、男性で62.0歳。対して、配偶者に「この年齢までは働いて欲しい」と思う理想の年齢は、女性が男性に望む年齢は64.9歳。男性が女性に望む年齢 は55.3歳。

【現実の年齢】

最初に結婚した年齢は、「女性(妻)」は26.6歳(理想は26.1歳)、「男性(夫)」は28.9歳(理想は28.0歳)と理 想と現実の差は0.5~1歳程度。
・最初に離婚した年齢は、「女性(妻)」は33.9歳、「男性(夫)」は35.5歳。 ・第一子を持った年齢は、「女性(妻)」は28.0歳(理想は27.8歳)、「男性(夫)」は30.7歳(理想は29.9歳)と、理 想と現実の差は0.2~0.8歳程度。 ・二回目に結婚した時の年齢は、「女性(妻)」は35.7歳、「男性(夫)」は36.6歳。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■結婚前に相手に求めたこと(理想)と現在相手に求めること(現実)<既婚者>


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・既婚者の20-39歳において、結婚前に相手に対して求めたこと(理想)と、現在相手に求めること(現実)を比 較すると、男女ともに「理想」の方が割合が高い項目が多い。 ・一方、「現実」の方が「理想」よりも割合が高い項目(結婚してからの方が相手に求める要素として強い項目) は、女性については「家事力・家事分担できる」「満足いく経済力・年収」等となった。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用
出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・既婚者の40-69歳において、結婚前に相手に対して求めたこと(理想)と、現在相手に求めること(現実)を比 較すると、20-39歳と同様、男女ともに「理想」の方が割合が高い項目が多い。 ・一方、「現実」の方が「理想」よりも割合が高い項目(結婚してからの方が相手に求める要素として強い項目) は、女性については「家事力・家事分担できる」等であり、20-39歳と同様。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■結婚した理由(既婚者)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・既婚者の結婚した理由について、20-39歳で見てみると、男女ともに最も高い項目は「好きな人と一緒に生 活をしたかったから」で6割前後。次に女性では「家族を持ちたかったから」38.9%、「子供が欲しかったから」 35.8%。男性も高い項目の順は同じであるが、この2つの項目については女性の方が特に高い傾向にあっ た。 ・40-69歳でも同様に、最も高い項目は男女ともに「好きな人と一緒に生活をしたかったから」、次に「家族を持 ちたかったから」、「精神的な安らぎの場を持ちたかったから」の順で高い。また、「経済的な安定を得たかったから」等については男女差が見られ、女性の方で高い傾向にあった。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■結婚したい理由(独身者)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・独身者の結婚したい理由について、20-39歳で見てみると、男女ともに最も高い項目は「好きな人と一緒に 生活をしたい」で5割前後。次に女性では「家族を持ちたい」30.8%、「精神的な安らぎの場を持ちたい」 27.5%、「子供が欲しい」26.9%。男性でも同様の項目が高いが、特に「家族を持ちたい」「子供が欲しい」「精神的な安らぎの場を持ちたい」については、女性の方が高い傾向にあった。 ・40-69歳でも同様に、最も高い項目は男女ともに「好きな人と一緒に生活をしたい」、次に「精神的な安らぎの 場を持ちたい」。

・どちらの年代でも、「経済的な安定を得たい」については女性の方が高い傾向にあった。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■結婚前にどのような流れで結婚したいと思っていたか(理想)と実際どうだったか(現実) (20-39歳 既婚の男女)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

※「理想」は複数回答、「現実」は単数回答 ・既婚者がどのような流れで結婚したいと思っていたか(理想)については、男女ともに「職場や仕事の関係、アルバイト先」が最も高い実際どうだったか(現実)についても、「職場や仕事の関係、アルバイト先」が最も高い。 ・「理想」と「現実」で大きな差(15%ポイント以上)が見られるのは、「女性20-39歳」では「幼なじみ、隣人関係」 (理想25.9%、現実2.9%)、「学校」(理想28.5%、現実9.9%)。「男性20-39歳」では「幼なじみ、隣人関係」 (理想24.9%、現実5.5%)。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■結婚前にどのような流れで結婚したいと思っていたか(理想)と実際どうだったか(現実) (40-69歳 既婚の男女)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

※「理想」は複数回答、「現実」は単数回答 ・「40-69歳」も「20-39歳」と同様に、「職場や仕事の関係、アルバイト先」が理想と現実ともに最も高い。 ・「理想」と「現実」で大きな差(10%ポイント以上)が見られるのは、 「女性40-69歳」では、「幼なじみ、隣人関 係」(理想13.3%、現実1.8%)、「学校」(理想19.7%、現実8.0%)。「男性40-69歳」では、「幼なじみ、隣人関 係」(理想17.2%、現実3.3%)、「学校」(理想19.4%、現実6.8%)。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用

■どのような流れで結婚したいと思っているか(理想)


出典:内閣府 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

・独身者がどのような流れで結婚したいと思っているかについては、男女ともに全ての年代で「職場や仕事の 関係、アルバイト先」が最も高いが、既婚者の割合より低い傾向にある。 ・20-39歳では、次に「学校」「幼なじみ、隣人関係」が2割前後と高い。また、既婚男性と比べて、独身男性で は、「マッチングアプリ」が11.0%とやや高かった。

・40-69歳では、他に2割を超える項目がなかった。

内閣府 男女共同参画局:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書より引用